将来を決めたきっかけ

小さな子供の頃から高校生ぐらいの年齢になるまでの間に、怪我もせず病気もしないで大きく成長する人はいないと思います。保育所や幼稚園では、毎日走り回って遊ぶことが多いでしょうし、転んでけがをすることも絶えずあると思います。また、風邪をひいて熱を出せば病院に行かなくてはいけません。虫歯になれば虫歯の治療に歯科を訪れなければいけません。誰しも、そういった医療には小さなころから少なからず触れる機会はあったと思います。でも、医療に触れた人全てが医療に興味を持つわけではありません。

私が看護師になろうと決めたのは、高校生の時でした。そう決めたきっかけは、ベタなところでナイチンゲールの伝記を読んで影響されたからです。社会的に偉業を成し遂げた人の伝記なるものは、小学生ぐらいの頃にいくつかは学校で習います。看護師さんの先祖ともいうべきナイチンゲールは、まさに小学校の授業で習いました。しかし、その当時は看護師というものには興味がわきませんでした。それが、高校生の時にたまたまナイチンゲールの本を再び読む機会があり、懐かしいな~くらいの感覚で読み始めたんです。そしたら、小学生の時には感じなかった感動というか衝撃というか、そんなものを感じたんです。それで、看護の道に進もう、と決めました。高校卒業後は看護学校に進み、今では看護師として働いています。

先日、中学時代の友人で看護師をしている子と会いました。その時、お互いが看護師になりたいと思ったタイミングはいつだったか話しました。友人は中学生のころにすでに将来は看護師になると決めていたそうです。友人は子どもの頃、病院で看護師さんに優しく接してもらえたことがきっかけで看護師になることを決めたそうです。人生の転機というのは、思いがけない時に訪れるものだったりするんですね。